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2011年12月31日

●帰幽した父


平成23年12月28日午前2時 父 韮澤英男が帰幽した
享年89歳の生涯を閉じた

心臓ペースメーカー交換手術で12月12日施術
食が細くなるも20日に退院して1週間後
どこも痛むこと無く自宅のベッドで静かに息を引き取った
眠ったままでの心肺停止だった



         喪主あいさつ


父英男は大正12年関東大震災の年に生を受け
大東亜戦争の最中(さなか)に青春時代を過ごし
本年東日本大震災の年に永眠するという
激動の年を生きて参りました

父は山形師範学校を卒業後教壇に立つこと四十年
学校の事が頭から離れず息を引き取るまで
“学校に行かなければ…”と「もぞ」を語る毎日でした

定年後は足腰の為にと散歩をするのが大好きで
ひと昔前は原付バイク その後は自転車
そして近年は“つれんぽ”をついて家の周りを散歩し
ご近所からは「散歩爺さん」と異名をとる程になり
皆様から温かく見守って戴きました

一方趣味はと言いますともっぱら読書と愛車を洗う事に夢中で
現役の頃は汚れてもいない車を毎週日曜日に洗うのが大好きでした

物理学者の寺田寅彦全集を愛し随筆を何度も何度も読み返しておりました
また司馬遼太郎に代表される歴史小説も大変好んで読み
理数科の先生にも係わらず電球の交換などは苦手で実用的な事はさっぱりでした
ですので母と私は常に「理数科の先生よりも歴史の先生だった方がよかったのでは」
と笑っておりました

でも其の分父は博識で私たちが判らない事があると些細な事でも父に聞くことが多々あり
いつも父は何でも答えてくれました
その面ではとても尊敬する人でもありました

父は甥や姪の子どもたちや近所の小さい子どもたちと遊ぶのが大好きでした
残念な事と言えば実の孫の顔を見せてやれないままあの世へ逝ってしまった父に
弟ともどもつくづく申し訳ないと悔やみきれない気持ちでいっぱいです

皆様におかれましてはこれからも今まで通りおつきあいの程心から宜しくお願い申し上げます




諡(おくりな) 故韮澤英男師典老翁 (もとの にらさわひでお もろふみおきな) 命(みこと)

師:教師の意
典:書物の意

神道大教清光院小教会



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