●百日祭と納骨祭
早いもので父が他界して百日目を迎えた。
4月7日に親類縁者にお使いを出し百日祭と納骨祭を行った。
4月というのに小雪の舞う中、納骨祭の神事を執り行った。
土地と基礎外柵は9年程前、父が生前に築いたものだ。
その上にこの度墓石を建之した。
神道において墓は“奥都城(おくつき)”と呼び、神霊の鎮まる所とされている。
墓石の形は、細長い角柱型で、頂上部は四角錐になっている。
この形は三種の神器の一つ天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を表しているとされる。
神事が滞りなく終わった頃には日差しも出て、父の遺骨は無事“奥都城”に納まった。
まるで父が生前好きだった青空を呼んだが如くに。
春の日差しを受け真新しい“奥都城”は輝いていた。