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2011年05月08日

●空は泣いている

春だというのに
低くどんよりとした雲が上空を覆う

轟き渡る雷鳴
吹きつける風
斜めに降る雨

それらが全て矢となって
我の心に突き刺さる

嗚呼 何という神の悪戯よ
我の愛は微塵にも砕け散る

途方に迷えど為す術はなく
我の魂は涙に濡れる

空よ
そんなに泣くでない
辛くなるではないか

愛する女性(ひと)に彼が居て
何に怯えているのか

お前は何度も同じ経験をしたではないか
また同じ失敗を繰り返すのか

否 これだけは違う
慣れというものはこの世に存在しない
何時も新鮮なのだ

“やまない雨はない” と誰かが言っていた

しかし
我の心の空は泣いている